盛土の沈下事例1

戸建住宅を盛土に建設した時の沈下現象の事例です。
この家屋は、大規模造成した団地の一区画に2階建ての住宅が建設されました。
建設の半年後に数cmの沈下が発生しました。
この時のスウェーデン試験結果と断面図は下の図のようでした。
盛土の沈下事例.gif
「戸建住宅の地盤改良・補強工法(日本材料学会 地盤改良部門委員会)」より引用
この土地にはL型擁壁が採用されていました。
L型擁壁の場合、内側にベースがきます。
そのため、擁壁内側の部分は一度掘削して、L型擁壁を設置した後、もう一度埋戻しています。
この時の埋戻しが確実に出来ていないと、このような盛土内での沈下が生じることがあります。
降雨後に埋土が沈むなど水締め効果的な要因が多いことから「水浸沈下」ともいわれています。

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