地下水流動の阻害

建設工事と地下水流動の関係についてです。
建設工事のうち、特にトンネルや地下鉄、下水道など線状構造物が地中に建設されると、地下水の流れに大きく影響を与えます。
このような障害を「地下水流動の阻害」といいます。
下の図のように、地下水の流れを遮断してしまうと、その上流側では地下水が行き場を失い、ダムアップされます。
逆に下流側では地下水の供給が止まってしまい、地下水の低下が生じます。
地下水流動の阻害.jpg
「地下構造物と地下水環境(地下環境編集委員会)」より
このような障害が起きないように現在では、通水管を設置したり、ポンプでくみ上げて下流側へ強制的に供給したりするなどの対策がとられています。

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