今回のお仕事は、花崗岩地域での現地踏査です。
通常の岩盤は地表付近から風化して、徐々に硬くなるのですが、花崗岩の場合はちょっと異なることがあります。
玉ねぎ状風化と言って、ある部分を中心にその周囲から風化が進行する場合があります。
ちょうど玉ねぎの皮をめくったような形態になります。
これが地中の深くでも発生することがあって、頭を悩ませます。
今回の踏査でも転石のような大きな花崗岩を見つけました。
どこかから転がってきたようにも見えますが、よく見ると奥の方で下の岩塊と繋がっています。
と、いうことでこの岩の塊は、転がってきたものではなく、最初からこの場所にあって、周囲が風化して削り取られたものであることがわかります。
こういうところでボーリング調査をすると、深くなるにつれてだんだん硬くなってくるはずのところで、抜けてしまったりすることになります。
硬いところが出てきたので、もう大丈夫と思わずに、もう少し深くまで確認しておく必要も出てきます。
安定した岩盤と判断するには、ちょっと注意が必要となります。