土壁の強度

土壁に強度はあるのでしょうか?
最近の一般的な木造軸組工法の場合、柱と柱の間には、筋交いや、合板などの面材を入れて耐力を高めています。
これを耐力壁と呼んでいます。
素材には、構造用の合板など各社メーカーから様々な製品が出されています。
ちなみに私の自宅には「ダイライト」と呼ばれる不燃、調湿性、強度を備えた素材を採用しています。
問題の土壁ですが、そもそも土壁に強度はあるでしょうか?
もちろん土壁にも強度はあります。
現在の耐力壁のような強靭な強度は持ち合わせていませんが、変形が進んでも一気に耐力が低下しないという粘り強さを持ち合わせています。
また、土壁が大きく壊れたとしても再び土を塗り直すことで元の耐力に近い強度を取り戻すことも可能です。
国土交通省の公示では、以前は土壁の「壁倍率」は0.5とされていましたが、平成15年の改訂により土壁の構造によれば壁倍率1.5まで認められるようになりました。
壁倍率.gif
昭和56年6月1日 建設省告示第1100号(平成15年12月9日 国土交通省告示第1543号による改正)
土壁は現在でも通用する工法であることがわかると思います。
あとは、身を持って実証することですね。
出来上がりが楽しみです。

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