先日の土層検査棒を使ってベーンコーンせん断試験を行った結果です。
ロッドの上部から先端コーンを押し付ける力を段階的に増やしながら、せん断試験を実施しています。
結果を整理すると、それなりの値がでていました。
ここでは粘着力cが17kN/m2、内部摩擦角18°となりました。
対象とした地盤は強風化して土砂状を呈するマサ土です。
粘着力は期待していませんでしたが、試験結果ではちゃんと出ていました。
地形条件的には今にも崩れそうな斜面上となります。
試しにこの試験結果を使って安定計算をしてみると、粘着力を考慮すれば斜面はギリギリ安定する結果になりました。
もちろん、粘着力を考慮しないと計算上は崩壊します。
こんな感じで納得のいく試験結果を得ることができました。
うまく使いこなせば、効果的な調査ツールとなりそうです。