土層強度検査棒は先端のコーンを取り替えることによって、現地でせん断試験を行うことができます。
この試験により地盤の粘着力cと内部摩擦角φを現地で把握することが可能となります。
試験方法は単純です。
上から一定の荷重をかけながら、トルクレンチを使ってロッドを回転させて、その時のトルクを計測するだけです。
これを何段階か行うことで、せん断試験強度を測定することができます。
シンプルな構造なので、山の中の斜面上でも測定ができます。
今にも崩れそうな斜面でも現状の強度を測定すると、わずかな粘着力でぎりぎり斜面を維持していることがわかります。
通常のボーリング調査だけでは、ここまでの情報を得ることはできません。
こういう簡易的な調査と組み合わせることで、より詳細な地盤情報を得ることができるようになります。