少水量用の三角堰

生態水文学研究所の演習林に設置してある流量観測施設のひとつです。
1ha程度の流域から流出する沢の水の量を三角堰を利用して観測しています。
IMGP4366.JPG
通常三角堰の切り欠き部分は90度で直角なのですが、ここに設置してあるものは少し形状が異なります。
切り欠き部分がかなり鋭角になっておりV字型をしています。
これは、この沢の流量が少量であるため水量の変化をより細かくみるために、このような形状を採用しています。
もうひとつの特徴として、地下水の流出量も観測しています。
比較的浅い部分で地中に染みこんで流れていく流量(伏流水)を観測できるように工夫されています。
写真の手前側がその堰ですが、奥側の表流水の三角堰よりも、もっと鋭角になっています。
越流水深と実測流量から換算式を導いて、流量に変換しています。

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