蒸発散

降水の行方2.gif
森に降った雨のすべてが地下に浸透、もしくは地表流となって流れ出していくだけではありません。
土層に浸透した水の一部は樹木などで蒸散され、また地表に毛管力により上昇したのち蒸発して大気に戻ります。
このため、森林からの流出量は蒸発散で失われる分だけ、少なくなります。
この量は条件にもよりますが、全国平均で年蒸発散率は35%から40%といわれています。
日本の降水量は1750ミリ程度といわれていますから、そのうちの600から700ミリ程度が蒸発散により大気にもどっていることになります。

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