浸透と流出

降水の行方1.gif
森の中に降った雨は、地表面をぬらし、そこに開口している様々な隙間から土壌中にしみ込んでいきます。これを「浸透」といいます。
森林などの土壌は隙間が多いため、1時間あたり100から数百ミリメートルもの速さで浸透することが知られています。
浸透した水は鉛直下方に向かっていくものと、斜面に沿って地面の中を横方向に流れていく「中間流」、さらにしみ込みきれなかった水は「地表流」となります。
「中間流」は1時間に数十センチメートルから数メートルといった速度で、斜面下方で湧出したり直接渓流に流出したりします。
一方の鉛直下方に浸透していった水は1時間に数メートル程度の速度で地下に浸透していき、やがて地下帯水層を形成し、ゆっくり、ゆっくり側方へ移動していきます。
この速度は1日1メートル程度ともいわれています。

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