蒸発散量

森の機能を表す言葉で「蒸発散量」というものがあります。
水がその表面で水蒸気に変わる現象を「蒸発」といい,植物の生命活動に伴うものを「蒸散」といいます。森林のように水,土,植物などが混在する地域では蒸発・蒸散を厳密に区別して扱うことは今の技術では難しいため,これらを合わせて「蒸発散」と定義しています。
この蒸発散量は,日本のような温帯湿潤気候では降水の約3分の1,乾燥した地域では2分の1から3分の2を占めると言われています。
日本の年間平均降水量が1800mmですから年間600mm位が「蒸発散」により大気中に戻っていくことになります。

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