山林を守る土の断面

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豊な森の土の中は図のように上から順に様々な形態を見ることができます。
表層部分には、落ち葉がたまって腐りつつある層(A0層)、土と腐植土が混じり合った層(A1層)、鉄分が抜けて白っぽくなっている層(A2層)、鉄がたまっている層(B層)、土が生まれつつある層(C層)、そして岩石層(D層)の順に岩から土、腐植土と繋がっています。そして、このような良好な条件で植物も豊かに繁殖していきます。
一方、厳しい斜面のところでは、土が生まれてもすぐに雨により流されてしまいます。土の厚さもせいぜい2、3センチ程度です。
このようなところでは、いつまで経っても豊かな土が生まれることがなく、貧弱な土地になってしまいます。
厳しい傾斜がいつまでも完熟.gif
今週用いた図表は、「地球環境を土から見ると(農文協)」より引用しました。

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