土が水を支配する

土の中は隙間だらけです。その隙間には水が入っています。
この水の動きは土の粒子と水との間で起こる毛管現象により支配されています。
普通に考えると水は重力により土の中を下に向かって落ちていくはずです。
しかしこの毛管現象によって逆に引張上げられることになります。
目安としては半径が0.15ミリの毛細管だと10センチも引き上げられます。
これを土の中で見ると狭い隙間の多い土の中は水を捕まえておくのに最適な空間となります。
この水があるからこそ、植物が地中に根を張り、土の中の水を吸い上げることができ、光合成によって太陽エネルギーを有機エネルギーに変えることもできるのです。
このように土はただ水を蓄えているだけでなく、常に水を管理しているのです。
土は上手な水の支配人.gif

カテゴリー: 土と水について パーマリンク