擁壁で守られた地盤の安全性

高低差があったり、傾斜地形では、一般に擁壁を用いて水平な盛土地盤が造成されます。
擁壁で守られた地盤は下図のように2種類ありますが、不同沈下を生じさせないためには次のような注意が必要です。
擁壁で守られた地盤.gif
「戸建住宅の地盤改良・補強工法(日本材料学会 地盤改良部門委員会)」より引用
1.一般的な盛土造成地では、園周辺に擁壁で土留めをして地盤が造成されることが多い。
通常の工事の場合では、左図a.②の部分の盛土造成が行われ、擁壁建設後に①の部分が埋め戻され盛土される。
盛土は層厚管理をして十分な締固めを行うのが原則です。
しかし、②は施工しやすいためよく締め方められますが、①は盛土の締固めが十分でないことがよくあります。
2.同様に右図b.でも①の部分はやはり締固めが不十分となることがあります。
結果的に、不同沈下が発生する可能性が大きくなるため、注意が必要です。

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