水温とEC

下のグラフは、現場で測定した地下水の水温と電気伝導度(EC)の測定結果です。
水温とEC1.gif
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上のグラフと下のグラフでは、水温の変化に違いが見られますね。
上の方は、水温の変化はほぼ一定であるのに対し、下の方は、季節的な変動が見られます。
明らかに気温の影響を受けているといえるでしょう。
気温に影響されやすいということは、比較的浅い地下水と考えることができます。
また、水温の変化が少ないということは、気温の影響を受けない、すなわち、より深い地下水であるということができます。
電気伝導度ECをみても、上のグラフの方が高い値(10mS/m前後)を示し、下のグラフの方が低い値(5mS/m)を示しています。
これは、地下水中に溶け込んでいる溶存成分の多さを反映しているものですから、当然、深い地下水の方がECは高くなります。
このように、水温だけの経年変化を見ても、その地下水がどんなタイプなのかを見極めることができます。
電気伝導度EC、pHなども水の基本性状として、とても重要な指標となります。
ちゃんと計れば、いろいろわかります。

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