先日、紹介した沢水の流量観測の結果です。
左沢と右沢でセンサーを設置して流量の連続観測を行なっています。
水位センサーで計測した値を流量に換算したものがこちらです。
雨が降っていない時でも日変動があるところは、気温に影響を受けたところです。
水深が浅いため、どうしてもこうなるのは避けられませんので、無視してください。
グラフの全体的な傾向をみると、左沢(青線)は雨が降ると流量が増えて、逆に雨降らないと徐々に流量が低下しているのがわかります。
一方の右沢(黄線)は雨が降れば、それなりに流量は増えますが、左沢ほど顕著ではなく、緩やかな曲線となります。
同じように流れているように見えても、その特性は異なります。
左沢(青線)は降雨に影響を受けやすい特性がある→流量はお天道様次第で不安定要素あり。
右沢(黄線)は降雨に影響を受けにくい→地下水に涵養される安定した水源。
と、考えることができそうです。
定期観測のみではわからなかった特性も連続観測を行うことで、より詳しい情報が見えてきます。
あくまでも簡易的な方法ですが、こういう調査手法をどんどん取り入れていきたいと思います。