地下水の調査で時々酸化還元電位ORPというものを測定することがあります。
水の酸化還元状態を表す数値となります。
単位はmVで表され、数値がプラスであれば酸化反応が、マイナスであれば還元反応が進行することを意味します。
水が存在する環境の様々な要因で数値は変化しますが、その要因の一つとして溶存酸素が挙げられます。
河川などでは大気中の酸素と接しているため酸素を溶解しており、一般に酸化還元電位は高く、酸化状態にあります。
地下水では、地下の深部が大気から遮断されていることと、地下の深部をゆっくり移動するうちに徐々に酸素を失うことにより還元状態となります。
他にも様々な要因で値は変わってきますが、水質管理の指標として有用とされています。
そんなわけで今回の観測では、このORPも測定することになりました。
数年前に買っておいた電極もありましたが、劣化が心配でしたので改めて新品を調達しておきました。
ちなみにうちの事務所の水道水では640mVを示していました。
一般的な水道水と同様に酸化状態にありました。