単位の種類その1

今週はこのまま単位の話が続きます。
今日は水質分析でよく使われる濃度「mg/L(ミリグラムパーリットル)」です。
1mg/Lは1リットルの水の中に1ミリグラムの成分が含まれていることを表します。
水1リットルは1キログラムですから、重量の比では1ミリグラム(0.001キログラム)と1キログラムで100万分の1というわずかな量になります。
この程度の濃度であれば、全然問題にならないような気がします。
しかし、河川で1mg/Lの成分の水が1秒間に10m3(10トン)流れるとすると1秒間に10グラムの成分が流れることになります。これが1日流れ続けると、1日で864,000グラムになり、1年で315トンにもなります。
たえず流れ出している河川や工業排水などの水質分析は、このように微量な物質を考えていかなければなりません。
ちなみに「mg/L」は「ppm(ピーピーエム)」(parts per million百万分率)と同じ意味となります。

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