単位の話

昨日に引き続き数字に関連することです。
「SI単位(エスアイタンイ)」みなさん聞いたことがありますでしょうか?
技術系の方はなじみのある言葉だと思いますが、そうでない方には、何だろうと思うかもしれません。
各国、各分野で採用されている単位を国際的に統一するためにできた単位です。
平成11年10月から一斉に使うように通達されました。
私たちの技術部門でも、当然SI単位導入の波がやってきて、それはそれは大変な騒ぎでした。
自分が今まで使ってきた「モノサシ」が、ある日突然使えなくなるのです。
経験上、現場で得た数値が自分の感覚とマッチすることで納得することが常ですが、その数値が急に変換された値になるため、頭の中で一度数値を古い単位に変換してからようやく納得できる、というようなギャップが出てきます。
ちなみに建設業界では従来から「重力単位系」という単位を扱ってきました。
応力(力の強さ)を表すのに「kgf/cm2」や「tf/m2」という単位が用いられてきました。
1kgf/cm2や1tf/m2とは、1センチ×1センチ(1メートル×1メートル)の面積の所に1キログラム(1トン)の重さがかかっているということを表します。なんとなくイメージできると思います。
ところがSI単位になると「N(ニュートン)」という???な単位を使わなければなりません。
これは地球にはたらく重力を考慮した単位なのですが、常に地球で生活しているわけですから、わざわざ考える必要はないと思うのですが・・・
いずれにしても、世の流れには逆らえません。慣れるしかありませんね。
子供たちの学校の教科書にどんな風に説明してあるかちょっと興味があります。

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