河川堤防における盤ぶくれの照査

河川堤防の基礎地盤の盤膨れに対する安全性照査は、「河川堤防の構造検討の手引き」に基づき、堤内地盤の表層が粘性土(層厚3m未満)の箇所について行うとされています。
盤膨れに対する安全性は下記の式によります。
G/W=(ρt・H)/(ρw・p)>1.0
ここに、G:被覆土層の重量(kN/m2)
W:被覆土層底面に作用する揚圧力(kN/m2)
H:被覆層の厚さ(m)
P:被覆土層底面の圧力水頭(全水頭-位置水頭)(m)
ρt:被覆水頭の密度(kN/m2)
ρw:水の密度(kN/m2)
この式を見るとわかるように、被覆土層の重量と被覆土層底面に作用する揚圧力の比で表されています。
盤ぶくれ照査.gif
地盤工学会誌 Vol.60 No.4 Ser.No.651より引用

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