比流量

各流域から流れ出る沢の水量を、その流域の面積で除したものを「比流量（ひりゅうりょう）」といいます。
単位はm3/s/km2（流量/時間/単位面積）となります。
各流域毎に流量観測などを行っている場合には、それぞれの流域毎に「比流量」を算出していきます。
物理的な条件が、まったく同じであればどの大きさの流域も降った雨が同じように流れ込んで、出てくるはずなので単位面積あたりの「比流量」は同じになるはずです。
ところが、実際には地質構成、地表の形状、植生、断層などの地質構造など様々な条件が異なるために、この「比流量」は同じにはなりません。
これらを比較していくと、それぞれの流域の特徴などを把握することができます。