押さえつけられた地下水?

「被圧帯水層(ひあつたいすいそう)」ちょっと難しい言葉です。
帯水層→水を持っている地層(砂やレキなどの水を通しやすい土でできている地層)のことです。
これに対して、水を通しにくい地層(粘土などからできている地層)を不透水層や難透水層と呼びます。
さて、ここで帯水層の上と下に難透水層が存在するとします。
帯水層には水が満タンに入っています。
上から難透水層に押さえつけられた状態で、難透水層に小さな穴を開けてやります。
帯水層で押さえつけられていた水は、逃げ場がないためその穴から吹き出します。
これがいわゆる湧水であり、このような水を持っている地層を「被圧帯水層」と呼びます。
堀川の「わくわく水」も同じように地表付近にある難透水層に直径15cm程度の穴を開けて地下の帯水層にパイプを突き刺しています。
難透水層に押さえつけられていた帯水層中の水がこのパイプを通して吹き出しているのです。
実際、わき出している穴に水が漏れないようにパイプを立ててやると、水が地面より高く上っていきます。
「わくわく水」の場合は地面から20cmから50cm位まで水が上がるそうです。
先日の関連記事の写真参照してください。水が地面より高く上がっているのがわかります。
水の力って不思議ですよね。そしてその力を知っていて、昔から利用していた人たちはすごいですね。

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