ロッドの引き抜き

小型動的コーン貫入試験機PENNYですが、30kgのモンケンを油圧モーターを使って打ち込んで行きますので、打撃力はかなりあります。

N値で30回くらいのところでもなんとか貫通することができます。

N値50回や岩盤の上面までの確認にも活躍します。

しかし貫入試験は油圧でできても、試験後のロッドの回収はいかんせん人力です。

高い打撃力ゆえに、毎回ロッドの引き抜きは重労働となります。

地盤の条件によっては簡単に引き抜けますが、たいていは専用のロッド引き抜き機を使います。

ただ、今回の現場は急傾斜地です。

引き抜き機も上手く設置できないし、転石を縫うように打ち込んだロッドはなかなか引き抜くことはできません。

こんな時に活躍するのがチェーンブロックです。

三脚で足場を作って、チェーンブロクでロッドを引き抜きます。

傾斜地では三脚を上手く設置できるかがポイントとなりますが、設置ができればほぼ無敵です。

私の経験上、チェーンブロックを使って引き抜けないことはありません。

機材を持ち運ぶのや三脚の設置が大変ですが、いまのところこの方法が最強です。

今回の調査も予想外に深く貫入してしまったので、抜けなくなってしまったのですが、このチェーンブロックのおかげで問題なくロッドを回収することができました。

もうすこし簡易に回収できるように工夫したいです。

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