内水氾濫と外水氾濫

梅雨の時期に入り、河川などの増水の心配も増える時期になりました。
河川が氾濫する形態として、「外水氾濫」と「内水氾濫」という言葉があります。
「外水氾濫」は、河川の堤防から水が溢れ又は破堤して家屋や田畑が浸水すること。
外水氾濫.jpg
つまり、大雨が降って集まってきた雨水が河川内で流れきらず、溢れてしまう状況です。
堤防が破壊してしまうなどの状況も含まれます。
一方の「内水氾濫」は、堤防から水が溢れなくても、河川へ排水する川や下水路の排水能力の不足などが原因で、降った雨を排水処理できなくて引き起こされる氾濫。
内水氾濫.jpg
これは、都市部などで最近問題になっています。
市街地化された土地は、雨水が一気に排水路に流れこんでしまうため、その受入容量がオーバーした場合、うまく雨水を排水することができず、浸水してしまう状況になります。
ここ数年、降雨の降り方も「ゲリラ豪雨」などと呼ばれる集中的な雨が多いため、計画時に想定していた排水量を上回る状況が起こりやすくなっています。
一部文章、図は「国土交通省中部地方整備局木曽川上流河川事務所HP」より引用

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