水文観測では沢や水路などで流量を観測します。
通常は月に1回などと定期的な観測を行い、季節的な変化を把握します。
毎回きっちりと測定するのは当たり前ですが、やはり自然が対象となりますので、不確定要素があります。
流量観測で使用する流速計も、測定者によってはそれなりに誤差が生じることもあります。
毎回計測した値が妥当かどうかチェックしておくのがベストです。
私は、観測箇所に基準点を設けて、そこの水位を毎回測定時に測ることにしています。
できるだけ河床の安定した所が良いです。
こんな感じです。
それぞれの水位と流量の関係を見るとこんな感じになります。
水位と流量の関係がうまく相関が取れていることがわかります。
このグラフから大きく外れるような結果がでた場合は、測定時の読み取り間違いや機器の故障などを疑うこともできます。
こうすることで異常値を明確にすることができます。
現場の一工夫と一手間で、精度の良い観測結果を得ることができます。