樹木に覆われている森の中に降り注ぐ雨は、一様ではありません。
上空の葉の広がり方や樹種や季節によってもいろいろ変化していきます。
これを樹冠通過雨量と呼んでいます。
この樹冠通過雨量の降り方を観測するために、林内に雨量計を設置しています。
全部で5箇所あります。
それぞれの上空は、常緑樹が主体のところ、落葉樹と常緑樹の混合、一度伐採されて幼木が主体のところなどさまざま条件となっています。
当然、場所によって雨の届き方も異なります。
10ミリの雨が上空に降っても、樹冠通過雨量は半分の5ミリしか届かないところもあれば、逆に15ミリと上空よりも多くなることもあります。
森の中に降り注ぐ雨の形態は多様であることがわかります。