これも子供たちの出前授業で使っている実験装置です。
液状化の実験になります。
容器に砂と少量の水を入れておいてタレビンやネジなどを埋め込み、揺すって液状化させる簡単な装置です。
私の場合はこれだけでなく、比較実験として乾いた砂にタレビンを埋め込んで揺することもやっています。
ただし、こちらはタレビンを埋め込んだ後に、揺する前に木の棒でつついて突固めをします。
その後、揺すってみても何も起きません。
何も起きないということを体験してもらうための実験になります。
当たり前のようなつまらない実験に見えますが、実際に自分の手で揺すって比較してみるとそれなりに驚きがあります。
一方は少し揺するだけで液状化してふわふわな状態になってしまいますが、突固めた方は少々手荒に揺すってもビクともしません。
この実験のあとに、将来家を建てるならどっちの地盤が良い?と聞けば、みんな突き固めた方を指さしてくれます。
これだけでも出前授業をした甲斐があるような気がします。
ちなみに乾いた砂の方は、若干の含水(突固め試験の最適含水比)を加えています。
絶乾状態や過多な湿潤状態では、突き固めてもうまく固まりません。