学生たちと一緒に観測をしている土壌水分の観測結果が出てきました。
先日、センサーを入れ替えたのでどんなデータが出ているか楽しみにしていました。
観測は樹木の根本の「樹幹直下10cm」と樹木からやや離れた林内の「自然10cm」とあります。
こんな感じのグラフになっています。
9月の雨が少なかった時期を経過してからの少雨では両者の土壌水分の変化の違いは殆どありません。
10月以降のまとまった雨が降ると樹幹直下の水分量(緑線)が降雨に連動して顕著に増加していることがわかります。
明らかに樹幹流の影響を受けている証拠ですね。
一方の自然地盤の方(青線)は降雨後に遅れを伴って緩やかに水分が上昇しています。
この場所は斜面上なので、地表に到達した雨水が地面に染み込んでからゆっくりと広がっている様子が伺えます。
降雨後についても、最終的には両者とも同じ様なもとの水分量まで低下していことも興味深いです。
これから落葉が始まる季節となります。
今後の観測も引き続き楽しみです。