森林と渓流水の水質

昨日の続き、森林と渓流水の水質についてです。
下のグラフは、人工林と天然林の渓流の水質(陽イオンと陰イオン)の分析結果です。
降水と渓流水のイオン.gif
上側の図、陽イオン(ナトリウムNa+とカルシウムCa2+)では天然林と人工林に成分の違いはみられません。
しかし下の図の陰イオン(硝酸イオンNO3-と硫酸イオンSO4 2-)をみると硝酸イオンで天然林と人工林と差が出ています。
この森林では、人工林よりも天然林のほうが窒素の吸収が少ないことになります。
この理由として、比較的若い人工林のほうが成長過程において窒素を吸収しやすく、逆に成熟した天然林では頭打ち状態になっていると考えられます。
ちなみに、降水による窒素のインプット量と森林系流水から流出するアウトプット量は、
インプット量 およそ11kg/ha/年
アウトプット量 およそ0.8~5.4kg/ha/年
だったそうです。
これは窒素に関して言えば、森林は降水を浄化して清浄な水を供給していることを示します。
四国の森を知る No.5 2006.2より引用

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