ホトケ沢流量観測

土壌水分観測を実施している地点の下流側のホトケ沢の流量観測結果です。
ホトケ沢流量120616.gif
先日の台風前のデータです。
降雨により一時的に流量は増加していますが、全体としては降水量は少ない傾向にあったため、流量も減少傾向にあります。
おそらく、この数日の台風の影響でずいぶん回復していると思われます。
グラフをよく見ると、1日の中で流量が変化していることがわかります。
とくに雨が降ったりしたわけではありません。
日中の午後以降に減少する傾向があるようです。
しかも規則正しく。
流量のデータとアメダスの気温データを並べてみます。
気温と流量.gif
日中の午後、気温が上昇すると流量は減少していることがわかります。
明らかに温度変化の影響を受けています。
現地に設置しているセンサーは、もともと観測井戸などに設置する汎用タイプのものです。
通常は、ある程度の深さのところまでセンサーを沈めて使用するようになっています。
現地では、このセンサーを浅い水深のところに無理やり設置しているため、センサーの一部が水面から露出しています。
このため、気温の影響を受けやすくなっていると思われます。
本来は、もう少し小型の高精度のセンサーを設置したいところですが、贅沢は言えません。
こういう傾向があることを認識して、データを扱うようにするしかありません。

カテゴリー: 土と水について タグ: , パーマリンク