山地での動的貫入試験

山地での小型動的貫入試験の結果です。
切土斜面の表層部に分布する風化岩盤の状況を確認するために実施しました。
こんな感じになります。
コーン試験結果山地.gif
GL-1.6m付近までは、N値0~5回の崖錐層(土砂状)
GL-2.6m付近までは、N値5~10回の強風化岩盤(土砂状)DL級に相当
GL-3.1m付近までは、N値10~30回の弱風化岩盤(土砂状)DM級に相当
GL-3.1m以深、N値50以上の風化岩盤(レキ状と思われる)DH級に相当
実際にこの貫入試験結果だけでは、N値が高いか低いかしかわかりません。
周囲で実施されたボーリング結果の柱状図や周辺の露頭観察状況から判断します。
よく問題となるのは、DL級、DM級とされる強風化した土砂状の岩盤の分布状況です。
場所によっては、少し離れただけで大きく異ることがよくあります。
このような場合、ボーリング調査結果の補完調査として、有効になると考えられます。
搬入がちょっとだけ大変ですが、それよりも得られる情報の価値は大きいと思います。

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