土の顔色

土の色、といってもいろいろな色があります。
土の色は何によって決まるのでしょうか?
大まかに分けると次の3つの要素の組み合わせによって決まります。
一つは「腐植」と呼ばれる黒色の分解の進んだ有機物です。
地面の上にたまった落ち葉のような有機物は微生物などによって性質を変えながら分解されて細かくなります。細かくなった土はさらに分解が進み、動物の活動や雨水などにより地中に持ち込まれ、土壌の表層に黒色味を与えていきます。
二つめは、土の骨格を形成する「砂」や「粘土」です。
これらの鉱物は普通土の中では他の物質と結合していることが多いのですが、それらをすべてはぎ取ると、白、灰、黄などの淡い色をしています。
三つめは「鉄」です。
土の材料に含まれている鉄が、気候、植生などの環境条件に応じて様々な形態をとり、それが色となって現れます。
赤い土、青い土、白い土などはみんなこの鉄のしわざです。
鉄は十分に酸素がある状態で、風化を受けると褐色から黄褐色に変化していきます。
還元状態といわれる酸素不足の状態では、鉄は3価から2価に形を変え、青色になります。
白い土は、落ち葉などの有機物が分解して生じた酸によって鉄や腐植が洗い流され、白い砂粒だけが残ったものです。
このように、鉄は土の色を変幻自在にあやつる主役であるといってもさしつかえありません。

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