高橋の方法

トンネル掘削時の影響範囲の解析方法に「高橋の方法」というものがあります。
もともとは水文学的・水理学的にトンネルの集水範囲を求め、トンネル掘削時の湧水量を算出する目的で示された方法です。
この方法を利用して新たにトンネルを掘削した場合にどのくらいの範囲が集水範囲(影響範囲)なるかを予測します。
対象範囲の代表的な流域の面積や河床勾配、尾根部の標高などから平均透水性Kt値を求め、この値からH-R曲線を設定します。
このH-R曲線とトンネルの横断図を重ねあわせて交わる範囲が集水範囲(影響範囲)とされます。
横断図をいくつか作成し、この境界を繋いでいくと平面上でトンネルの影響範囲を示すことができます。
簡易的な方法になりますが実績はありますので、よく用いられる方法です。
トンネル影響範囲.jpg

カテゴリー: 土と水について タグ: , パーマリンク