油膜

IMGP0004.JPG
地下水観測孔の周囲に水たまりができており、そこに油膜のようなものが形成されていました。
油膜のように見えますが、これは油ではありません。
鉄バクテリアという細菌が原因です。
鉄バクテリアは、水中の二価の鉄イオンFe2+を酸化して得られるエネルギーを用いて、炭酸同化を行なう化学合成栄養細菌です。
土壌中に存在しています。
Fe2+が酸化されFe(OH)3(水酸化第二鉄)が生成すると、赤褐色の沈殿を形成したり(土壌や水を赤褐色化させる)、皮膜が発生したりします。
鉄バクテリアも沈殿物も、自然環境中に存在する程度であれば無害です。
昨日の赤い地下水もこの鉄バクテリアによる影響です。
油膜か鉄バクテリアによる膜かの識別は、膜を触ってみれば解ります、
膜がバラバラになれば鉄バクテリアによる膜と判断できます。
本当の油膜の場合は、手で触ってもバラバラにならず、しかも油臭がします。
参考HP仙台市
http://www.city.sendai.jp/shoku/1195217_2482.html

カテゴリー: 土と水について タグ: , パーマリンク