動的コーン貫入試験の分類

地盤調査で行われる動的貫入試験とは、貫入先端(コーン)をつけたロッドをハンマーの打撃によって地盤に打ち込み、貫入量と打撃回数の関係から地盤の硬軟・締り具合を調べる試験です。
一般的なものには、ボーリング調査で行われている「標準貫入試験」や「オートマチックラムサウンディング」などがあります。
そのほかにも、「ミニラムサウンディング」や私が使用している「PENNY」などいろいろな種類がでています。
それぞれの試験装置により打撃ハンマーの重さや落下高さ、コーン先端の形状などが異なるため、打撃エネルギーによって下表のように分類されています。
動的コーン貫入試験の分類.jpg
地盤調査―基本と手引き―(地盤工学会)より
各種動的貫入試験の打撃仕様をまとめたものがこちらです。
各種動的貫入試験の打撃仕様.jpg
地盤工学会(低コスト・高精度な地盤調査法に基づく宅地の液状化被害予測研究委員会)資料より
これによると、私が使っている「PENNY」の打撃エネルギーは「58.8(kJ/m2)」となります。
先ほどの上の分類表に従えば、ハンマーの重さ的には中型(medium)になるのですが、打撃エネルギーの区分で見ると小型(light)となります。
このため「PENNY」はかぎりなく中型に近い小型となります。
と、いうわけでうちの「PENNY」の正式名称は「小型動的コーン貫入試験」となります。
積算単価も中型試験となる「ミニラムサウンディング」よりちょっとだけ安価を目安にしています。

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