盛こぼし盛土

盛土は、土を持って道路などの構造物を造ったり、谷を埋めて住宅地などを造ったりするときに利用されます。
安くて簡単というイメージから壊れやすいなどの信頼性に欠ける認識が若干ありますが、最近では、補強土工法の技術の発展により品質が格段に向上しています。
昔の盛土方法は、「盛こぼし盛土」といって、土砂を斜面の上側からまきこぼして埋める方法が主体でした。
大きな建設重機もないので仕方がなかったのですが・・・
この方法では、当然土砂をまんべんなくしっかり締め固めることはできないので、盛土部分で弱い所などが生じてしまい、将来的に不安定要素となってしまいます。
盛こぼし盛土は、堆積面がすべりやすい方向と一致しているため、雨や地震で容易にすべることになります。
豪雨などで被災する盛土斜面も調べてみると、昔の盛こぼし盛土であることが多々あるそうです。

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