樹幹流

林の中で雨量を観測すると、雨が樹木によって遮られていることがわかります。
遮断された雨は、樹冠通過雨と樹幹流に区分されて林床に到達します。
樹冠通過雨は、葉の間を通過した雨ですが、樹幹流とはなんでしょう?
これは樹木の幹を伝って流れ落ちる雨のことをいいます。
雨の降っている時に樹木の幹を見ると濡れていることがわかります。
当然、樹木の種類によっても大きく異なります。
広葉樹のクヌギで樹幹流率2.5%、針葉樹のスギ、ヒノキで5%、10%という結果もみられます。
いずれにしても樹幹流は、樹冠通過雨量よりも少ないですが、無視もできない量となります。

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