ハゲ山の名残り

生態水文学研究所赤津研究林内にあるハゲ山の名残りです。
もともとこの付近の山は、100年ちょっと前までは薪炭林としてほぼ皆伐されつくしていました。
いわゆる「ハゲ山」状態でした。
その後、植生が回復しようやく現在の森になっている状態です。
研究林の山道を登って行き尾根付近まで来ると、その名残りを見ることができます。
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昔は、見渡す限りこのハゲ山が続いていたんだと思います。
ハゲ山の状態では雨がふるたびに表面土砂が洗い流されて、下流にどんどんながれていったことも容易に想像できます。
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表面が洗い流されてマツの根が浮き上がっていました。
それでもマツが生え始めて、徐々に植生が定着していた様子が伺えます。
よくぞここまで回復したものだと感心するとともに、よくぞここまで切り尽くしたなとも思います。

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