塩分希釈法で水量を測る

今度は「塩分希釈法」です。
これは、山の中の渓流など水の流れが乱れているようなところで、断面流速法や容積法などが使えないような時に用います。
この方法は測定結果の精度や再現性は高くはありませんが、山中の小さな渓流などにおける簡便調査法として実用的なものとされています。
上流側から1リットルの食塩水を流します。
同時に下流側で電気伝導度の計測を開始し、食塩水投入から5秒間隔で電気伝導度を記録していきます。
食塩水が流れてくると、下流側の測定地点ではどんどん塩分の影響により電気伝導度が高くなり、あるところまで来ると食塩水は薄められてもとの値に下がっていきます。
もとの電気伝導度に落ち着いてら測定終了です。
増加した電気伝導度と増加から減少までかかった時間から流量に換算します。
塩分希釈法.gif
私も何回か経験はありますが、オーダー単位での精度はとれていると思っています。
上流側から食塩水を流すときは、その間に流れが分かれているところや淵など流れが留まっているところは避けた方が良いです。

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