多自然型川づくりから多自然川づくりへ

国土交通省が策定する政策の中に「多自然型川づくり」というものがあります。
平成2年から取り組みが始まっていたようです。
この政策により、河川では環境に配慮した整備計画が進められるようになりました。
最近では、それらしき工夫のみられる河川工事の跡があちこちでみることができるようになりました。
ただ・・・
自然素材を使ってそれらしく見えれば良い、川に容易に近づければ良い、標準断面をそのまま工事区域全体に採用すれば良い。などなど・・・
とりあえず、自然にみえればいいんじゃない?
っというものが、みられます。
この点について、国土交通省もいろいろ考えているようです。
平成18年に新たな展開に向けて、「多自然型川づくり」から「多自然川づくり」へと取り組みを始めました。
「型」という文字を取り除きましたね。
ようするに、「その地域の川本来の姿をちゃんと調べて(昔の状況も含めて)、その場所に応じた柔軟な施工をしましょう。」ということみたいです。
ちゃんと考えられているみたいです。
ただし、これをまじめに取り組むには、多大な労力が生じます。
調査・設計・施工など河川整備に携わる多くのひとだけでなく、地域の人々の理解が求められます。
できるだけのことはしていきたいですね。
参考資料です。「多自然型川づくりから多自然かわづくりへ」
http://www.mlit.go.jp/river/press_blog/past_press/press/200607_12/061013/s01.pdf
国土交通省HPより

カテゴリー: 仕事のあれこれ タグ: パーマリンク