三角堰による流量観測

先日の生態水文学研究所赤津研究林の白坂量水堰のさらに上流でも流量観測が実施されています。
ここでは、小規模な流域における流量を観測しています。
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少ない流量を精度良く観測するために、いろいろ工夫されています。
まずは、堰の形状です。
一般的に三角堰というと切り込み部が直角三角形となっていますが、これは90度ではなく60度と切込みが鋭角になっています。
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こうすることで少ない流量でも微妙な変化が読み取りやすくなります。
落ち葉などが堰の切り込み部にたまらないように網も取り付けていますね。
他にも記録装置には、今どきの電子式のものと合わせて、昔ながらの巻取紙を使ったアナログのものも併用しています。
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昔からの計測方法も踏襲しつつ、電子式のものが壊れたときのバックアップを兼ねています。
こうした細かい取り組みによって90年近い水文観測のデータが積み重ねられていきます。
すごい労力を継続しているのだと感心します。

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