蒸発量を測ってみよう

圧力式水位センサーの動作点検をかねて、蒸発量の観測をやってみました。
単にバケツに水を張って、屋外で水位観測を行うだけの簡単な実験です。
場所は事務所前の玄関先
期間は9/10~9/28までの約2週間
センサーの精度はフルスケールの0.1%
10mの0.1%だから1cmの精度のセンサーですね。
これでミリ単位の計測をするのはちょっと問題ありですが、まあ良しとしましょう。
結果が下のグラフになります。
蒸発量を測ってみよう.gif
水深が浅かったため、センサーの半分以上が水面より上にあったため、気温の影響(もしくは気圧の影響?)を大きく受けているようです。
このままのデータでは使えないので、1日の最低水位を選んでグラフにしてみます。
概ね夜中の値が安定しているようなので、これで間違いではないと思います。
これを1日あたりの蒸発量にしてみると、晴れた日では1日あたり3ミリ~5ミリ程度蒸発していることになります。
バケツの大きさが直径30センチとして、1日に3ミリ蒸発するとしたら、
15cm×15cm×3.14×0.3cm=212cm3→200mL 
1日に200mLの水が蒸発したことになります。
ちなみに25m×10mのプールにしてみると・・・
なんと1日に750L(お風呂3倍分)の水が蒸発していることになりますね。
あと、たとえば1年の半分(180日)が晴れた日だと想定すると年間に540ミリの水が蒸発することになります。
日本の年間の降水量が大体1800ミリくらいですから、およそ1/3が蒸発により消失することになりますね。
蒸発量も馬鹿にできないですね。

カテゴリー: 土と水について タグ: パーマリンク