地震の話(S波とP波)

地震の話です。
地震が発生したときに伝わる振動の波は、P波とS波の2種類があります。
P波は、縦波、粗密波の性質をもちます。
これに対して、S波は横波、せん断波です。
縦波と横波では、波の振動方向が異なります。
両者の違いを表すと下の図のようになります。
S波とP波.JPG
波の進行方向を基準として、縦波はそれと平行、横波はそれと直交する方向に振動します。
従って、P波の初動は、震源から外向きの押し波、または反対向きの引き波となる(スプリングのバネがのびたり縮んだりするイメージ)。
S波は、鉛直面内で振動するSV波と水平面内で振動するSH波に分解することができます(大縄飛びで、水平に揺すった場合と縦に揺すった感じです)。 
 粗密波(縦波P波)は、媒質の体積変化が伝播する波になります。
これに対して、せん断波(横波S波)は媒質のずり変化(ねじれ)が伝播するもので、体積変化は伴わないません。
P波S波の特性は、地盤の状況によってそれぞれ異なります。
このため、これを調べるために「PS検層」という調査を行います。
独立行政法人 防災科学技術研究所K-NET(webTEXT)より引用
http://www.k-net.bosai.go.jp/k-net/gk/publication/

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