PS検層

地盤のS波、P波を調べるために「PS検層」という調査方法があります。
ダウンホール方式.jpg
これは、ボーリング調査で調べた穴を利用して行います。
まずは、地面の中に振動を測定する「受振器」をいれます。
この「受振器」は、孔内に密着するようにゴム風船みたいなモノがついていて、これを膨らますことによって、孔内にぴピッタリと引っ付きます。
地面の上には、人為的に振動を起こす「起振装置」、「受振器」からのデータを記録する「増幅器記録装置」があります。
「起振装置」により人為的に振動を起こし、そのときの振動を記録していきます。
これを、1m間隔である程度の深さまで、どんどん繰り返していきます。
人為的に振動を起こすのは、人が大きなハンマーなどで地面をたたいて行います。
たたく方向も、S波(横波)、P波(縦波)の二つの波形をとるために、垂直方向と水平方向に地面をたたくのです。
PS検層1.jpg
こんな波形が調査によってわかります。
S波の例.gif
これをもとに、その地盤のS波、P波の特性を把握していきます。
図は「地盤調査の方法と解説」より引用しました。

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