河川や沢の流量観測で使用する流速計です。
普段は電磁流速計というデジタルで水の流れを表示してくれるモノを使っています。
これもかなり年季の入った調査機器となるのですが、まだまだバリバリの現役です。
今回は現地状況の都合によりどうしてもケーブルの長いものが必要になってしまい、この機種では対応できないことになってしまいました。
仕方がないので、倉庫から旧式の流速計を引っ張り出してきました。
プロペラ式の流速計です。
水の中にプロペラを入れて、1秒間あたりに何回転するかを記録します。
この回転数と流速の相関式より現地の水の流れの速さを求めます。
こんな感じで水の中に突っ込んでプロペラが回転するのを計測します。
首からかけている本体にあらかじめ何回転するとブザーが鳴るような設定ダイヤルがあります。
プロペラが設定した回転数に達するとブザーが鳴る単純な仕組みです。
このブザーを聞きながらストップウォッチで時間を計測します。
これで1秒あたりの回転数を記録します。
相関式にこの値を入力すれば速度が計算できます。
今はタブレットで入力しているので、その場でチェックできるので安心です。
とりあえず現役の流速計とプロペラ式とでチェックをしてみましたが、問題はなさそうです。
通常の調査レベルであれば問題ないでしょう。
あとはケーブルの長さを加工すれば実戦投入できます。
古い機種の方が仕組みが単純でいろいろ融通がきくので、私は好きです。