地下水の影響

地下水の与える障害として「地盤沈下」というものがあります。
都市部の低地に進行した地盤沈下などがありますが、これは地下水の過剰なくみ上げが主な原因とされています。
昭和の初期の頃からこの傾向が認められ、ひどいところでは、2mも地盤沈下が生じたところもあるほどです。
地下水をたくさんくみ上げると、地下水位が下がります。
こうなると、今まで地面下の地下水によって働いていた水圧(浮力のようなもの)がなくなってしまい、その分の重さが地盤にのしかかります。その結果、軟弱な粘土層などが堆積している地域では地盤沈下が生じることになります。
今は、行政の指導により地下水の大量くみ上げは規制されています。
工場などで大量に地下水を使用する場合は、「工業用水法」などの規制があり届け出などが必要です。

カテゴリー: 土と水について タグ: パーマリンク