涵養量の減少

「涵養(かんよう)」という言葉があります。
これは、地下水を供給する量という意味で使われます。
近年の都市化によりこの涵養量が減少しています。
都市化により地表面がアスファルトやコンクリートで覆われてしまい、地面に浸透していく量が大きく減少したためです。
さらに、降った雨が地下に浸透せずに、一気に河川などに流れ込んでしまうので洪水などの被害も多くなってきています。
地下水の涵養量が減少したために、昔からあった井戸、湧水の箇所がだんだん消滅し始めています。
名古屋市内にも湧水箇所はいくつか存在していましたが、やはり最近は消滅してしまったところもたくさんあります。
失ったものを取り戻すためには、かなりの努力と時間がかかります。

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