地下水の流動阻害

地下の工事をすることによって、地下水の帯水層、水みちが遮断されると地下水の流れが変わり、地下水位の上昇や下降、井戸枯れなどの障害を招きます。
たとえば、平野部でも緩やかに傾斜しており、地下水も地形に合わせて上から下へ流れています。その中を横断する形で地下鉄や地下道路ができたとします。
当然、水みちが遮断されます。その構造物の上流側では、地下水の流れが遮断され地下水位の上昇が発生します。逆に下流側では、地下水の供給が止まってしまい地下水位の低下が生じることになります。
このような障害を「地下水の流動阻害」と呼んでいます。最近の建設工事ではその周辺に井戸を使用している人はいないか、わき水はないかなどを調べておき、十分注意して施工するようにしています。

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