スウェーデン試験とボーリング調査

一般住宅の建築の際によく実施されるスウェーデン試験ですが、あくまでも簡易的な試験であることを認識しておく必要があります。
スウェーデン試験は先端の尖ったスクリューポイントを押し込んでいくだけの調査になります。
なので、地盤が固いか柔らかいかはわかりますが、地盤の土質性状(砂?粘土?腐植土?礫?など)の判断はできません。
下の事例では、GL-2mまで自沈層が存在していなかっったため、布基礎で施工していました。
しかし、完成後不同沈下が発生したため、改めてボーリング調査を実施したところ、GL-2.5以深に軟弱な腐植土層が存在していることが分かりました。
結局、杭を打ち直すという工事が必要となってしまいました。
最初から、ボーリング調査を実施していれば、防げた事例です。
SWSによる断面.gif
スウェーデン試験による地盤断面図
土質性状はわかりません。
ボーリングによる断面.gif
ボーリング調査により軟弱な腐植土層の存在、上部の盛土もガラであることが判明しました。
「実務者のための戸建住宅の地盤改良・補強工法(日本材料学会 地盤改良部門委員会編)」より引用

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