裂罅水(れっかすい)

ひとくちに「地下水」といってもその存在形態は様々です。
たぶん一般の方が、「地下水」と聞いてイメージしやすいのは、井戸水など地面のある程度の下に水が溜まっている状況などでしょう。
これらの水は、砂や砂利のような水を通しやすい地層の中や地中の岩の間にある割れ目や亀裂などで構成される地層に蓄えられます。
このような水を「地層水」と呼びます。
これに対して、量は少ないですが、地下の岩盤の割れ目などに貯まった地下水もあります。
(地層のように全体に水が存在するのではなく、局所的な割れ目にごくわずかだけ存在する地下水です。)
このような地下水を「裂か水(れっかすい)」と呼びます。
「地層水」は落差や圧力などにより全体的に地下水が移動しているようなイメージを持つことができますが、この「裂か水」は、岩の割れ目がどのように入っているかがわからないことが多いので、どこをどう通って流れてきた水か?よくわからないことがあります。
下の写真のように山の山頂付近に突如岩盤から溢れ出る湧水なども「裂か水」と呼べるでしょう。
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雨も降っていないのに、この水どこから来たんでしょうかね?

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