昨日は瀬戸市にある永泉教会の改修工事の見学会に行ってきました。
この永泉教会の礼拝堂は国登録文化財とされています。
1900年に建造された歴史のある建物です。
和洋折衷の小屋組など明治期の教会建築が残る貴重な文化遺産となっています。
私はすぐ近くに住んでいながらも、一度も尋ねたことはなかったのですが、見学会が開催されると聞いて申し込んでおきました。
見学会では実際に設計を担当されている柳澤先生から直々の説明があり、この礼拝堂の建物の歴史的価値の色々をお聞きすることができました。
実際には、この建物自体は何度も改修をされているようで、今回耐震補強も兼ねた工事の過程において内側の構造が明らかになってきたそうです。
正面の土壁です。
実は、この壁は大壁で柱は隠されていたようで、今回の改修工事で出てきたものです。
屋根組のトラスも洋風なのですが、実はよく見ると和風の作りの名残も残っています。
まさに和洋折衷という感じです。
この土壁は当時からのものなので、120年前の壁になります。
ちゃんと竹小舞がありますね。
柱のあちこちにも何らかの目的で掘られたほぞが残っていたりと当時の職人さんたちが苦労して作り込んだ跡を見ることができました。
この景色も工事が完成すれば見ることはできなくなります。
今回は、施行中の見学会ということで、普段見ることのできないところを見学することができて大変興味深いものでした。
来年の2月には完成するそうなので、完成したらまた見学したいと思います。